〇 西壁の森の構築理由、目的
■ きっかけ
店主は中古同人誌を販売する大手ショップに勤めていたのですが、働きながらもいろいろと不満を抱えていました。
買取査定は同人の素人がすることもあり、プレミア本もスルーしてのまとめて買取。
人手は足りず売り場の手入れができず、棚は荒れ、目的の本がどこにあるかもわからない。
表向きは普通に店舗展開していますが、まあてんやわんやです。
もちろん、ビジネスとしてやるのですから、利益のためには人件費は必要以上にかけられないし、
買取だって、大手なら何百冊とくる同人誌を一冊一冊細かく見ることは難しい。
それはわかっているのですが、気になってしまった以上、目をそらし続けるのもストレスです。
もともとサラリーマンというスタイルが苦手だったというのもあり、
それならいっそ自分で販売してみるか、と思い開店に至ります。
■ 目的・目標
どうせ開くなら、不満に思っていた点を解消できるような店がいい。
加えて、同人誌の店舗販売に携わる間に色々思うところもあり、
将来的には、それら自分が感じた課題を解決するような店舗を作りたいと考えるようになりました。
1、プレミア本を見逃さない、安心して任せられる査定
2、見やすい売り場、探しやすい商品陳列
3、オンラインでも実店舗のような買い物体験を得られること
1は文字通りです。2も文字通りですが、売り場のすべてに目が行き届くことが最低限の理想です。
3は、店舗に来店されるお客様が、かなり年齢層が高いことから、いろいろと考えて出した方針です。
今はDLsite様など、電子版でも同人誌を購入できる時代です。にもかかわらず店に来るのはなぜなのか、
店でしか得られない何かがあるのか。若い人が中年以上の方に比べて少ないのはなぜなのか。
いろいろと理由はあるのでしょうが、これといった答えはいまだに出ていません。
なので、とにかく若い人には店舗のような体験を、中年以上の方にはオンラインでの買い物体験を、
それぞれ提供していけたらいいなと考えています。
■ 理念とこだわり
・転売はしたくない。
倫理観や法律がどうのではなく、これはただの僕のこだわりです。ただ、同人誌を買い取って売るとなると、どうしても形態は似てきてしまう。
かといって、それに代わるような新たな流通システムを作るとするなら、相当の規模の人員や資金が必要になる。
だから今は、同人の流通にかかわることをとりあえずやってみている状態です。
・西壁=性癖
店名は半分冗談でつけましたが、半分くらいは僕の思いを込めました。いろんな性癖が潜んでいて、どこもかしこも性癖でいっぱいの森のような場所にしたい。
そして性癖から自分に合う本を探したい。そういう出会いの場にしたい。
……とはいえ数人の個人事業のレベルだと、サイトを構築するのも一苦労でした。
まだまだ理想の形にはできていません。でも初心を忘れずにのんびりしこしこやっていこうかと思っています。
もし同志がいらっしゃいましたらお声がけください。薄く緩くつながりましょう。